第35回日本リージョン年次大会

2017年 6月5日(月)〜7日(水)  奈良ロイヤルホテル
         

35ITC日本リージョン年次大会が65日から7日まで奈良ロイヤルホテルで開催されました。初日に行われたTPPの後半部分でITCディビジョンW副会長小菅あけみ氏から「ITC国際の解散」についての経緯説明があり「私たちはこれからもBetter Communicationを目指して行きましょう。むしろ新しい時代へのチャンスと捉えましょう。」という力強い言葉に、会場にいた人々は大きな拍手を送りました。

大会2日目は、華やかな会長入場行進で幕を開け、会員、来賓、ゲストを含む登録者数558名で開催されました。ビジネスでは、日本リージョン役員会勧告「ITC団体組織の解散決議案の採択に関わらず、ITC日本リージョンはその活動を継続する。」が賛成多数で採択されました。新年度役員については候補者全員が承認され、指名委員選挙では、No.8烏谷まゆみさんが指名委員に選出されました。
 スピーチコンテスト英語の部では、No.8の丸田晶子さん(柏)が見事一位に輝き、日本代表に選ばれました 
 その後、教育セッションが8部門に分かれて行われ、私はチャペルでの「音楽の花かご」に参加しました。
ヴァイオリン、ハーモニカ等いろいろな楽器が会員によって演奏されました。中には初めて目にする弦楽器もあり、それらの音色の美しさに魅了されました。
No.8からは、三枝道子さんと佐野千賀子さんが珍しいギリシャの楽器を演奏され、あらためてITCメンバーの多様な才能に感嘆しました。
 夜には晩餐会が開催され、開会に先立ち、奈良葛城楽所、雅遊会による雅楽「蘭陵王 左舞」が披露されました。1300年の時を経ても連綿と受け継がれる伝統文化は、古の都、奈良ではならの煌びやかなエンターテインメントでした。

 大会3日目、議事会議の後、染色家、吉岡幸雄氏による講演「奈良 平安の色彩」が行われました。植物染めによる日本の伝統色の再現に取り組んでおられ、先生が手がけられた生地が何枚も展示されて講演が行われました。植物染めのものには奥底から感じられる不思議な魅力があるのだそうです。「重ねる」ことによって創り出され、表現される日本の色。「侘寂など朽ちてゆく色が今のトレンドかも知れないが、日本本来の色とは透明感のある色、華やかな色、なのである。」というお話しはとても印象に残りました。
 午後に日本語のスピーチコンテストが行われ、No.8からは池田美智恵さん(彩玉)が出場されました。

 古都奈良で開催されたたいへん意義深い素晴らしいリージョン大会でした。大会開催に関わられたすべての会員の皆さま、関係者の皆さまに厚くお礼を申し上げます。         和田千草(筑波クラブ)記